Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

O's: オープン戦10戦、0勝9敗1分け(^^;;

オープン戦の成績って、シーズンにどれくらい反映されるものなのでしょう。

オープン戦だけ見てたら優勝! という勢いだったのが、開幕したらさっぱりというのはよく見るし、打ちまくっていた人がさっぱりというのもよく見かけます。オリオールズでも2011年のスプリングトレーニングに、捕手のジェイク・フォックスが10本塁打と打ちまくって開幕メジャーを勝ち取ったものの、シーズンに入ったらぱったり止まって(27試合でHR2本、.246)シーズン途中でDFAなんてこともありましたっけ。

あ、今ブログを振り返ったたら2013年のSTは3月25日の段階で17勝7敗だったのか。この年はシーズンでは85勝77敗で、あまりぱっとしなかったんですよね。逆に優勝した2014年は「負けがこんでいる」と書いている。レイズが13勝4敗とも(そしてこの年のレイズは77勝85敗)。

な~んだ、やっぱりオープン戦の成績って関係ないんだな。あはは、あはははは(こわれた)。

だってね、いくら関係ないといっても、3月1日にオープン戦が始まってから1勝もしてないって、あーた。そりゃあ気分がいいわけがないでしょう。かんたんにスコアだけ記しておきましょうか。

(@がついているのは、アウエー)

3/1 @ブレーブス 4-4

3/2  ブレーブス 4-11

3/3 @レイズ   3-10

3/4 @ジェイズ  3-4

3/5 @ツインズ  2-13

    レイズ   6-10

3/6 @レッドソックス 7ー8

3/7  ツインズ  0-3

3/8  レッドソックス 1-5

3/9  フィリーズ 4-8

ほとんどがデーゲームなので、まだリアルタイムで映像を見た試合はないのですが、なんというか朝起きてスコアをチェックして白目をむく毎日です(笑)。

勝敗はともかくとして、まず単純に見ても得点26、失点76ってのはあかんでしょう。まあ、主戦級の投手たちは、ヒメネスにしてもミゲル・ゴンザレスにしても、初戦に悪かったところを2戦めでは修正してきているので、「まだ春だから」という言い方もできるのですが、先発陣が一番の弱点とされているところにこれですから、どうしても、うん……そうだね、知ってた……という気持ちになります。

そして、もともと三振が多いところにもってきて、トランボ、アルバレスとさらに三振を補強した(違)打線。今んとこつながってません。もっとも、アダム・ジョーンズが.167、クリス・デイヴィスが.111で、ここらへんがあったまってこないと、なかなか点が入らないわけなのですが。(でもまあ、彼らは開幕に合わせてくれればいいです。)ポジる材料としては、昨年ケガで前半出られなかったジョナサン・スコープが好調(.357 三振1というのがいいですね)なのが目をひきます。昨年後半、パワーが開花しつつあって、アプローチもずいぶんよくなってきたように見えていたので、今年は楽しみ。

1月中旬にデイヴィスの記事を書いたあとのおもなトランザクションも、ざっとおさらいしておきます。

2/4 ヒデキ・オカジマとマイナー契約。そうだ、これがあったじゃないか!

Hideki Okajima, 40, is newest member of #Orioles org after signing minor league deal. Read: https://t.co/Hc292WQgHl pic.twitter.com/0tVkmKlD0b— Tim Dierkes (@mlbtrorioles) 2016, 2月 4

スプリングトレーニングへの招待はないので、残念ながらこの記事のあとの動向はわかりませんが、一度ぐらい上で見られるといいなあ。上原の同級生オカジ、がんばってほしいです。

【4/4追記:3月末にリリースされてしまいました(報知)。メジャーキャンプから招待選手が続々とカットされてマイナーに配属になる時期なので、マイナーのロースターもいっぱいになってしまうのでしょうね。きびしいものです。】

2/4 パドレスからトレードでオドリサマル・デスパイネを獲得。交換相手はマイナーの投手ジーン・コズメ。 

2/21 ヨバニ・ガヤードと3年契約で合意の報道。そのあと得意のメディカルチェックでもめる。

2/24 外野手、デクスター・ファウラーと3年契約で合意の報道。

2/25 ガヤードと2年契約+オプションであらためて合意。20MIL+バイアウト2MILまでがギャランティー。3年めがあれば13MILという契約。

#Orioles' reworked deal w/ Yovani Gallardo is "done," per @masnRoch. Breakdown of new deal: https://t.co/OuloUPLqBu pic.twitter.com/b0Sw63UUw0— Tim Dierkes (@mlbtrorioles) 2016, 2月 25

これによってオリオールズはドラフト1巡め(全体14番め)の指名権を失うことになります(ただしチェンがマーリンズと契約したので、最初の指名は全体28番めだか27番めだか)。それを考えるとメディカルで慎重になったのも当然だと思うし、じっさい、過去にメディカルでもめて契約がぽしゃった例を見ても、単に難癖をつけているだけではないと思われます。でもケン・ローゼンタールは、ガヤードがクオリティ・オファーを受けていてほかに行き先がなかったから、オリオールズがそこにつけこんで買い叩いたという論調の記事を書いていました。(彼はかつてボルティモア・サンに勤めていて、オリオールズの内情にもくわしいせいか、ときどき妙に批判的になることがあります。)感心したのは、当のガヤードが、うらみがましいことを一切いわなかったこと。それが損なのか得なのかはわかりませんが、オープン戦が始まってからの彼に対する監督の評価などを見ても、偉ぶらない自然体の人であるようです。

2/26 オリオールズと契約するといわれたデクスター・ファウラー、急転直下、古巣カブスと1年契約。

こういう展開ってたまにあるものですが、謎なのは、エージェントのケイシー・クロース(マー君代理人でもありますね)が、オリオールズとメディアの先走った報道に対して「この仕事を25年間やってきたが、こんなに無責任な報道は初めて」と激しく非難したこと。ほんとうに? というのも、この前日に、ファウラーの友人であるアダム・ジョーンズが、ファウラー本人との会話をいくつかのメディアに話していたのです。”I spoke with him. He’s excited. He should be on his way here now.”(あいつと話したよ。喜んでいた。そろそろこっちに向かっているんじゃないかな。)

だから、完全な合意はなかったとしても、かなり近いところまではいったと想像されるわけで、ケイシー・クロースのオーバーリアクションには、15MIL以上のQOを蹴らせて結局半額で古巣に戻るという失敗から目をそらしたいということもあったったんじゃないかと邪推してしまいます。

そしてこの日は、どたばたの中でガヤードさんの入団発表記者会見が行われたりしていたのですが、そこにチームの主力選手の大半がかけつけて、ガヤードを喜ばせていました。たいせつなことですね。

3/10 ペドロ・アルバレスと1年5.75MILで契約。

#Orioles have announced one-year deal with slugger Pedro Alvarez. Get more details: https://t.co/niWgjxD3TB pic.twitter.com/GrPrxiMCsp— Tim Dierkes (@mlbtrorioles) 2016, 3月 10

内野は埋まっているので、主にDHということになるのでしょう。基本的には、左打者がほしかったというのが獲得の動機のようです。しかしデュケットさんも、毎年「出塁率」と呪文のように唱えながら、どんどん逆の方向へ行くな~(笑)。

あ、あともうひとつ。韓国からメジャー移籍したキム・ヒョンスがオープン戦7試合、21打席でいまだにノーヒットです。同じコリアンのパク・ピョンホがグランドスラムを打ったり、イ・デホマイナー契約だけど)もHRを打ったりしてアピールしているので、ちょっとあせってるんじゃないかなあ。ただ21打席中三振は3つだけで、出塁率の男という前評判はあながちはずれてもいなさそうなので、どうかもう少し気長に見てやってくださいという感じ。あの松井だって、5月ぐらいまで「ゴロキング」なんていわれていたのですからね。

さて、オリオールズは、ちょうど今からペドロ・アルバレスの入団会見です(現地10日正午、日本時間11日午前2時)。

マイナーリーグの試合も行われていて、ティルマンが2回無失点、ゴーズマンが3回無失点。勝ちそうな雰囲気もありますが、この試合はカウントされていないようなので、まだ連敗は継続中です(^^;; きょうのヤンキース戦がどうかな。

And here we go #orioles pic.twitter.com/NkoGTinN7r— Roch Kubatko (@masnRoch) 2016, 3月 10

というわけで、3月中旬のざっくりとした状況をお届けしました。このあと3月末の締め切り(わたしの)までまたしばらく書きに来られませんが、できれば開幕ロースターが決まるころにはまたエントリをあげられるといいなあ。いったいペイロールはいくらになるんだ? こんなにどかどかお金使っちゃって、払えるのか? これでマニー・マチャドをエクステンションしなかったりしたら、怒りますよ? それだけはちゃんとやってくださいね。なむなむ。

【追記】〈ボルティモア・サン〉にもちょうど今日、「オープン戦の成績とシーズンの成績は関係があるのか?」という記事が出ていました〈こちら〉。結論としては「ない」なのですが、記事のしめくくりがふるってます。「ただしこわいのは、オープン戦最悪の成績(9勝19敗)だった1988年が例の開幕21連敗の年で、54勝107敗という球団史上最悪の成績で終わったということだ。これはたぶん偶然ではない」。えーっ?(^^;;(^^;; やめてよもーーー。あ~あ、オープン戦の連敗記録っていくつなんだろう(苦笑)。(2009年のアストロズが、オープン戦開幕から19試合、0勝16敗3分けだったそうな。ちなみにこの年のアストロズは74勝88敗。くわばらくわばら。)

【追記2】きょうのアルバレスの会見にもガヤード、ティルマン、ゴーズマン、フラーティー(彼は大学時代、アルバレスとルームメートだったそう)、ゴンザレス、ブラッド・ブラック、スコープ、ハーディー、マチャド、デイヴィス、マタスが参加していたそう。こういうのは、ほんと、いいと思います。(アルバレスは初め、旧友フラーティーが会見室に入ってきたのを見て、冷やかしかと思ったけど、ほかのチームメートもぞろぞろやってきたので、感激したそう。アルバレスさん、なんかいい人っぽい。)

【追記3】3/10日のヤンキース戦で、キム・ヒョンスさん無安打を23打席まで伸ばしたあと、24打席めにタイムリーヒットを打ちました\(^o^)/ さすがにほっとしていたようですが、本人以上にまわりが盛り上がったようです。ショウォルター監督も、パドレスの人から昨年のカン・ジョンホがやはり当初苦労していたことを聞いたりしたようで、ゆっくり見るつもりと語っていました。今日はアダム・ジョーンズにもHR。ちなみに試合は4-4の引き分けでした。無勝記録継続中です。(>_<)