Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Bright Spot: O's の「明るい材料」

3/11 オリオールズ3-ツインズ8 ●

上原 1回無安打2三振 打者3人 11球 (5th inning)

 オリオールズの上原は1回を三者凡退、2三振を奪う好投だった。ストライクを先行させ、テンポのいい11球にも「自分の課題をやり遂げたかったが、難しかった」と首をひねった。

 フォークボールの制球を意識したが、落差が思ったよりも大きくなかったからだという。「オープン戦は結果なんて気にしている場合じゃない。納得いく球を投げたい」と話した。(共同通信より)

上原の調整は、順調だ。ここまで3試合の登板は、8球、11球、11球でいずれも三者凡退。(追記:すみません。2戦めにポテンヒットが1本ありました。訂正。)まだフォークに納得がいっていないようだけれど、開幕までひと月もあるので、今ピークになってしまうよりも、ひとつふたつ課題があるくらいのほうがいいと思う。

レンブリー監督も、「コウジのピッチングは明るい材料(a bright spot)だ。いい球を投げている。3度の登板でいずれも、低めに生きのいい球を投げ込んでいる」と評価している。地元紙によればつぎはおそらく2イニングとのことだがどうだろうか。

ところで監督が"a bright spot" という言葉を口にしたのは、ほかにあまりいい材料がないからかもしれない(泣)。今日の試合も負けて、オープン戦はここまで2勝7敗。フロリダで行われているグレープフルーツリーグのほうでは、15チーム中、全敗のナショナルズに次いで下から2番めだ。(しかも、今日の試合は9回途中にどしゃ降りの雨が降り、8回コールドになった。)

いくらオープン戦とはいえ……。

オープン戦の成績がそのままシーズンに直結しないのは重々承知なのだけれど、ナショナルズオリオールズは、ほっといたらそのまま行ってしまいそうでこわい(汗)。もう少し勝ちの味をおぼえてほしい。

いくつかユーウツな材料を拾うと:

◎ミルウッド、防御率29.70

今日は2回2/3で被安打9、5失点。2回に打者一巡をくらっている。前回登板でも初回に打者10人を送られて6失点。本人は「オープン戦ではいつもひどい成績だが気にしていない。オープン戦でないと試せないこともいろいろある」と言っていて、みんななんとかその言葉を信じようとしながら、少しずつ不安になっているところだ(苦笑)。

◎ブライアン・ロバーツ、未だ復帰のめど立たず

腰痛で出遅れているロバーツ。一昨日9日には、痛み止めで胃をやられて、練習を休むというアクシデントもあった。本人は、開幕に間に合わせるつもり、と言っているが、マクフェイル球団社長は「もしもの場合のことも考えなくてはならない」と懸念を表明。

今オフは、一塁と三塁が新戦力になったので、これでロバーツが抜けてしまうと、なんというか、内野の要も何もなくなってしまう……。事実、エラー続出で負けた試合もあり、ロバーツの存在の大きさをかみしめているところ。なんとか無事に戻ってきてほしい。

ほかにもいくつか話題をピックアップ。

マット・ウィーターズ、スポイラの表紙に。

写真はこちらに。かっこいい~。ほしいなあ。

なんとオリオールズの選手が表紙を張るのは13年以上ぶりだそうで。「スポイラの表紙になると成績が落ちる」という有名なジンクスもあるようだが、まだ落ちるほどりっぱな成績を残しているわけでもないので(失礼!)恐れずに突き進んでほしい。(と言いつつ、オープン戦の打率は1割切ってるんですが(汗)。)

◎バーゲセン、復帰。

すねの打撲で去年後半を棒に振り、12月には球団CM撮影中に肩を痛めたブラッド・バーゲセンが、昨日ひさびさの実戦登板。1回1/3を、3安打1四球2失点と、あまり出来はよくなかったが、とにかく投げられたということが一番だ。

わたしがいいな、と思ったのは本人の試合後のコメント。アメリカの投手って、どんなに打たれても「感触はよかった。打たれるのも試合の一部だ。気にしてない」なんていうコメントを繰り返す人が多くて、ときには読んでいてちょっとムカッとしてしまうこともあるのだが、昨日のバーゲセンは "I'm disappointed." と言った。その上で、「2イニングめは、投げ急いでしまって、落ちつくことができなかった」としっかり自己分析していた。

とりたててプロスペクトとして取り上げられたこともない投手だったようだが、それでも去年ケガするまで7勝という活躍ができたのは、この負けん気と、自分の弱点をしっかり見つめられる強さがあるからなのかもしれない。開幕まではまだ1か月ある。しっかり調整して、活躍してほしい。