Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

"O's turn a double play": オリオールズ補強PartII

松井がエンジェルになり、またボストンあたりがあまりに華々しく活動するんで、すっかり置き去りにされた気分だったこの1週間だが、マクフェイルさんは着々と仕事をしていたようで、まもなくリリーバーのマイク・ゴンザレスおよび三塁手のギャレット・アトキンスとの契約が発表される見込みとなった。以下、オフィシャルサイトなどから拾ったファクト。

◎マイク・ゴンザレス

31歳の左腕投手。ブレーブスからFAに。タイプAなのでオリオールズは来季2巡めの指名権を譲ることになる。

2009年は右のラファエル・ソリアーノを補佐する形でセットアッパーとクローザーを務め、5勝4敗、防御率2.42、17ホールド、10セーブ。(17回のセーブ機会で10回成功。つまり7回失敗 ^_^;;) 投球回数74 1/3回で奪三振 90、四死球33。(2回にひとり近くは四球でランナーを出すってことですか。シェリルとあまり変わらないような……。)

最もよかったのはパイレーツにいた2006年で、24セーブ(失敗なし)、防御率2.17。しかし、翌2007年にトミー・ジョン手術を受けている。

契約は2年1200万ドル。

素朴な疑問なんですが、この成績でタイプAなんだ……? 何を基準に決めるんでしょうかね。

ボルチモア・サン〉によれば、ゴンザレスがメインのクローザーになるのか、あるいは上原やジム・ジョンソンとタッグを組んで"a closer-by-committee"の一員になるのかはまだわからないとのこと。(committeeって「委員会」ですよね。日本だとよく「ダブルストッパー」なんていういい方をするけど、「クローザー委員会」というのもなんかたのしい(笑))

先日の先発ミルウッド獲得の際に、日本のスポーツ紙に「これで上原の先発の機会がまた遠のいた」みたいな記事が出ていたので、今度は「クローザーも遠のいた」という見方になるのだろうか(^_^;; いずれにせよ、わたしはあまり関係ないと思っている。

先発に関していえば、春先はよほどのこと(2、3人けが人が出るとか)がなければ上原の先発はないだろう。でも、1年を通して見ればどんなことでも起こりえるし、若手主体のオリオールズ投手陣は他チームに比べてもハプニングの可能性が高い。(みんな無事に1年力を発揮してほしいと願ってはいるけれど。ほんとに。)

セットアッパー、クローザーの仕事に関しても同様。ジム・ジョンソンも、今年クローザーでは力を発揮できなかったし、ゴンザレスも数字的に見てどうなんだろう。

なので上原には、とにかく体調をととのえて自分のピッチングをすることに専念してほしい。そうすれば、必ずやチームにとって必要な存在になれるのだから。今の時点で居場所や役割の心配をすることには、わたしはあまり意味を感じない。

◎ギャレット・アトキンス

30歳、内野手。主に三塁だが一塁も守れるというのが、オリオールズのニーズに合っているとのこと。先週、ロッキーズからノンテンダーに。今季の成績は打率226、HR9本、48打点とふるわなかった。しかしその前の3年間は平均して打率.305、25HR、110打点という好成績。移籍で心機一転して巻き返してもらいたいところ。

ウィキに「守備面に関してはオフに努力を積み重ねているようだが、進歩が見られない為、これ以上の期待は出来ない[要出典]。」というキビシイ記述があるのですが、どうなんでしょう?(苦笑)。

オリオールズからは三塁手のモーラ(@五つ子の父……って、こればっか)がFAになったけど、比べてどうなのか。去年の成績だけならとんとんなのだけれど。ただし、モーラはフル出場を望んで不満を爆発させたいきさつがあるので、アトキンスとはそこらへんを前もって話し合っておきたいところ。シェリルのトレードでドジャースからもらった若手のジョシュ・ベルが来年中にメジャー昇格するかどうかで、状況が変わってくるだろう。

アトキンスとの契約は1年400万ドル+もろもろインセンティブ+2年めオプションつきとのこと。

ドラフトピックを差しだしてでもFA選手を獲得するというのは、オリオールズとしてはなかなか思いきった動き。それだけ下部組織にいい選手が集まっているという自信もあるのだろう。そこそこのお値段と、ドラフト指名権と引き替えに、しかし今いるプロスペクトには手をつけず、オリオールズは慎重に、丁寧に、補強を行っているように見える。ボストンのチームのような爆発的な戦力増強は望むべくもないけれど、選手やファンに対してはしっかりメッセージを送っているという感じ。わたしは好感を抱いております。