Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

Tejada: オリオールズ、テハダを獲得

米大リーグ、アストロズからフリーエージェント(FA)となっていたミゲル・テハダ内野手が、オリオールズと1年契約で基本合意したことが23日、明らかになった。同選手によると、総額600万ドル(約5億4000万円)。

 テハダは2004年から07年までオリオールズでプレーしており、3年ぶりの復帰。昨季はアストロズで打率3割1分3厘、14本塁打、86打点だった。今季は遊撃手ではなく、三塁手として出場する見通し。(AP)

1月23日土曜日、ボルチモアコンベンションセンターオリオールズのファンフェスタが行われた(らしい)。

監督をはじめ、選手、コーチ、マイナーの若手選手などチーム関係者60人が出席し、ファン1万2000人がつどった(これは予想をかなり上回る喜ばしい数字だったようだ)。

その席上、慎重派の(つまりふだんは健康診断が終わってきちんと契約が結ばれるまで情報開示をしたがたらない)マクフェイル球団社長が、めずらしくファンの質問に対して「開幕時にはスタメンにもうひとつ新しい名前が加わっているでしょう」と答え、その後メディアとのやりとりを通じてテハダ獲得が明らかになった。

オリオールズ一塁手三塁手の補強をもくろんでいた今オフ、テハダの名前は何度も浮上しては、単なる噂として退けられていた。まともに受け止められなかった一番大きな理由は、テハダサードを守ったことがないということと、オリオールズにいた2年半前、サードコンバートを打診されて拒み続けた歴史があったことだったようだ。

ほかにも「チーム批判をした」「一塁まで全力疾走しない」「球場入りが常にチーム一遅い」「ミッチェルレポートに名前があった」など、前回の放出につながったと思われるいくつかの問題があった。

しかし、ファンフェスタでテハダ(「ミギー」と呼ばれている)獲得が明らかになるとファンは一様に歓迎し、「ボルチモア・サン」のアンケートでも6割が「獲得に賛成」と回答。そしてなによりチームの中心選手ブライアン・ロバーツとニック・マーケイキスが手放しの喜びようで、「彼は最高のチームメートだ。エネルギッシュで、どの試合も勝ちたいという闘志にあふれている」(マーケイキス)と大歓迎している。

昨年、チーム打率はリーグ5位だったのに、打点では11位だったオリオールズテハダは2007年以降100打点をマークした年はない(Wiki)けれど、得点源になってくれるだろうか?(併殺打が多いのが気になるなあ……。)

さてさて、これでオリオールズは地味ながら、懸案の一塁手(アトキンズ)、三塁手テハダ)、先発投手(ミルウッド)、クローザー?(ゴンザレス)を補強した。あとは左のリリーバーと言われていて、昨年先発に中継ぎにと大車輪の働きをしたヘンドリクソンと再契約するのか、はたまた高橋尚成もあり得るのかといったところ。(でも本人は先発希望のようだから、ないかなぁ。)

何しろAL Eastなので、これくらい選手をとったところで「補強」という言葉を使うのもおこがましい(?)ようなものなのだけれど、市場の動向を見ながらほしい箇所にあまり贅沢すぎないピースをはめていく堅実なチーム作りはなかなか見ていておもしろい。これで少しでも結果がついてくると、若手選手たちが勢いづくのではないかと思うのですが。

気がついてみれば、投手陣の招集日まであと2週間ちょっと。そのころには五輪も始まるし、かなり寝不足になりそうだ。

個人的に、今年は仕事に加えて老齢の母が入院したりしてちょっと忙殺されているところなのだけれど、それだけになおさらスポーツは心のオアシス。上原も並々ならぬ決意で臨む覚悟がひしひしと伝わってくるので、五輪もキャンプもしっかり応援したいと思っています。