Cook-Off: オリオールズ料理人選手権
うーむ、どこから書こうかな。
恐れていたように、上原はふたたびのDL入り。
去年もハムがあらかた治ったらヒジ、という順番だったので、おそらく関連性がないわけではなく、どうしても脚に負担をかけないようにしながらできるだけ強く、キレのある球を投げようとすると、指先からヒジにかけて負担がかかってしまうのだろう。
でも、上原に関してはもう客観的に評価したり予測したりすることはとうにやめていて、家族のような(?)気持ちしか持ちあわせていないので、今回、この崖っぷちな状況においても、本人がブログで記すことばがとても前向きであることに励まされている。ヒサノリ、清水ナオと同級生たちもがんばっている。どんな形ででもいいから、また気持ちよく投げてほしい。とことんまで見つめるつもり。
オリオールズは一進一退。三歩進んで二歩さがるという歌がありましたが(古い!)、それよりは一歩進んで二、三歩さがる状況?(汗)
まず先日のナショナルズ戦で、暫定クローザーだったアルフレド・サイモンが、ベースカバーの際に脚を負傷して、上原と同じ日にDL入り。
これでオリオールズは、オフにFAで取ったゴンザレスが肩痛、そのあと短期間クローザーをつとめたジム・ジョンソンがヒジ痛、サイモンが太もも痛と、三人のクローザーがDL入りすることになった(!)。
しかも8、9回を担えるかもと思われていた上原も。
監督が頭を抱えるのもムリはないというか。〈ボルチモア・サン〉を中心に監督交代論も大分出たけれど、それどころじゃなく使える選手を探すのが先決、という結論に落ちついたようだ。
そんな中、今のところブルペンの光明は、キャンプで招待選手からメジャー契約にこぎつけた左腕のウィル・オーマン。昨日のアスレチックス戦では、4点差でセーブはつかないながら9回を締めて勝利に貢献した。一応、今のところまだ自責点を許していない。
(ちなみにきのうは、あのパーフェクト男ブレイデンに勝ったのだった。去年のバーリーもそうだったけど、完全試合のあとって、意外と足踏みしたりするものですね。)
それから、ロングリリーフもセットアップも、人がいなけりゃ先発もこなすマーク・ヘンドリクソン。チームが不調なときには、自分が発起人になって選手ミーティングを開いたりもする、気配りのリリーバー。
きのうは、好投のガスリーが球数が多くて6回で降りたので、そのあとをしっかりつないだ。サイモンがDL入りしたとき、自らピッチングコーチのもとへ行って、自分の役割に変更があるかどうかたずね、もっと後ろで投げてもらうかもしれないと言われると "I'm ready." と答えたそうな。なかなか頼れるやつなのである。たのんだぜ、ヘンドリクソン。
打線もまさしく一進一退で、コンスタントに打ち続けているのはウィギーぐらいだろうか。あ、そうだ、オールスター、ウィギントンに投票しなくちゃ。
ぐわっと調子があがってきたルーク・スコットは、先日サイモンが脚を痛めたその同じプレーで、サイモンのトスを捕球しようとして肩を痛め、きのう、きょうと先発落ち。でも明日は復帰するそうな。せっかくあがりかけた調子を落とさないよう、がんばってほしい。
ところで、そのルーク・スコットのちょっとなごむ話題。
きょうの試合前、ボルチモア市内のスポーツエンタテインメント施設「ESPN Zone」のレストランで、「第二回 オリオールズ料理人選手権Annual Orioles Cook-Off」が行われ、ケビン・ミルウッド、ブラッド・バーゲセン、ルーク・スコットの3人がみずからシェフとして対決。みごとスコットが勝利をおさめたそうだ。
そのもようがこちら
スコットの料理は、フィレミニョンとサーモンをメインにした "Surf and Turf"(「海の幸、山の幸」ってとこでしょうか)。おいしそう(笑) これからしばらくはESPN Zoneで食べられるらしい。
ミルウッドは「チキン・エンチラダ」(さすがテキサス人)、バーゲセンは「シンプル・サーモン」(鮭のしょうゆ漬けをソテーしてライスを添えたもの)だったそうです。ちなみに昨年度はグレッグ・ゾーンが優勝したらしいのだけど、ディフェンディング・チャンピオンはすでに旅立ってしまったのだった。
しかし、チーム成績があがらないなかでも、メジャーリーガーがみずから料理の腕をふるうなんていう、ガッツのあるというか、ほんとうに気合いの入ったファンサービスをするあたり、すごいなあと思わされる。
まあ、日本でもジャイアンツが選手の学校訪問+給食当番などをしていますが。(ちょっと違うか。)
この催しをしたからすぐにファンが増えるとか成績があがるとかいうことではないだろうけど、でもこういうことって大事だなと思わされるのだった。