Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

サルティと熱いハグ!(上原4/17 - 5/19)

オリオールズが5連敗してるあいだにBOSが5連勝(-_-)

その連勝に大きく貢献しているのがタズとコウジのブルペンコンビです。くやしいけど、ここだけは誇らしいのですよ。ああ、なんてフクザツな……。

ハンラハンが離脱したあとクローザーを勤めていたベイリーも離脱。しかもいったん復帰したハンラハンがやっぱり投げられずにひじの手術。(屈筋腱の手術で、調べてみたら靱帯も損傷していたのでトミージョンもいっしょに行い、ついでに遊離軟骨も除去って、なかなか聴いたことのない大手術だったようです。)

そんななか、田澤が臨時のクローザーに指名されたのが5月の第1週。そのあとトロント戦で田澤はリンドに決勝HRを浴びて負け投手に(5/11)。その日の試合後、上原、田澤、ムネリンの日本人3人で食事したりしてるんですよね(blog)。今年、TazはKojiとチームメートになれて、いろんな意味でよかったと思います。

さて、上原は前回の上原エントリで記した4/15のレイズ戦のあと、今日を含めてなんと13試合(12回1/3)に登板しています。対戦相手とチームの勝敗、簡単なメモを。(参考:BR上原ゲームログ)

4/17 vs インディアンズ○  三者凡退、2三振。

4/18 vs インディアンズ ○  2アウトから登板サンタナに2ベース許しひとり生還させるが、つづくスイッシャーを三振に。

4/21 vs ロイヤルズ   ● ダブルヘッダー第2試合、1点リードの8回に登板。2死後、ビリー・バトラーにHR打たれ同点に。初の自責点

4/24 vs アスレチックス ○ 8回に登板。先頭のクリス・ヤングにHR許して1点差につめよられるも、あとの3人を抑えてどうにか無事に。

4/26 vs アストロズ   ○

4/28 vs アストロズ   ○ アストロズ戦両日とも1安打ずつ許すが無失点。

5/2 vs ブルージェイズ ○ バティスタからの相手中軸と対戦。1安打2三振、無失点。

5/4 vs レンジャーズ  ● 2点リードされた8回に登板。ジェントリーに2ランを浴びる。

5/5 vs レンジャーズ  ● 4/18以来の連投。前日HR打たれたジェントリーにいきなりヒットを許し、2アウト後敬遠四球もあって一、三塁のピンチを招くもベルトレをPゴロに打ち取って無失点。

 

5/9 vs ツインズ     ● 3-5とリードされた8回に登板。ウィリンガムからの中軸を三者三振に! 最後は高めのファストボールでした。気持ちいい。4/17以来久々の三凡でもありました。

5/15 vs レイズ     ○ 今季初めて中5日空いての登板。この間、チームの調子があまりよくなかったので、登板機会がまわってこなかったということもあり。ロンゴリアにヒット、一死後、絶好調ローニーに四球と苦しい投球ながら、最後は元同僚のルーク・スコットを三振にとってピンチ脱出。

5/17 vs ツインズ    ○ 今季初セーブ。前日にTazがイニングまたぎしていたので、試合前から今日はクローザーと言われていたもよう。延長10回の裏、ヒックスをレフトフライ、フロリモンとラミレスを空振り三振に切って取り、16球でさくさくと三者凡退(動画 GAO版も)。

5/19 vs ツインズ ○

そして今日。(ふー、やっと追いついた<またかよ)

レッドソックスリードの7回(だったかな)に雨が激しくなって中断。ホームのツインズとしてはコールドにするわけにもいかず、そのまま3時間中断。これは今季の中断のなかでもかなり長いほうだったのでは。このあと両チームとも移動を控えているからこそのデーゲームだったのに、けっきょくナイトゲームの時間にまで食いこむという結果に。

上原さんは、待ちくたびれてもうこんな状態になっておりました(^_^;; 

しかしそれでも試合は3時間の中断後に再開され、ボストンは先発のラッキーから7回はミラーにスイッチ。そして8回に上原が登板。

その初球、いきなりウィルキン・ラミレスがツーベース。つぎのパメリーは三球三振にとるも、ウィリンガムにはノースリー。やばいやばい。しかしそこから空振り、見逃しストライクでフルカウントに持ち込み、最後はインコースのファストボールで空振り三振! すばらしい。

ところがやはりコントロールがままならぬようで、つぎのフロリモンをフルカウントから歩かせると、キャロルにはこつんと合わされてレフト前ヒット。満塁。外野の守りが浅かったので助かりました。つぎの打者はジョー・マウアー。やばいやばいやばい。

それでもファウルを打たせてなんとか1-2と追いこみ、4球めはインコース膝元の厳しいところに投げて2-2。最後は左打者マウアーの外に逃げるスプリットで空振り三振!(横の変化だけでほとんど落ちてないw) 捕手のサルティと熱い抱擁を交わしました。迷子になってた子がお母さんを見つけてしがみつくみたいな調子ですな(笑)。このあとNESNでは9回表にベンチでのハイタッチの様子も流してくれましたが、「あかんあかん」とばかりに首を振りながら満面の笑みでハイタッチ攻撃。なぜか途中でパピをドンとこづいたりもしてて、解説者が「わたしの野球人生のなかで、イニングを投げ終えてこんなに興奮する選手は見たことがありません」と語っていました。(Gaoの動画は打者5人すべて。ただし日本国内のみ。)

あいかわらずアメリカのファンのハートもつかんでいます。

この人は「ぼくの新しい目標は、レッドソックスが勝ったときのコウジ・ウエハラみたいになにごとにも楽しく向かうこと。それこそが成功への鍵だと思う」と。

かと思えばこちらの人は「コウジ・ウエハラを見ていると、野球の楽しさを感じずにはいられないよ。早いところコウジのTシャツを買わなきゃ」と。さらに「この子を見ていると、77歳のわたしが逆立ちをしたくなる」と連ツイ。

つねづね、明るく楽しく野球をしたいと口にしている上原さんにとって、こんなにうれしいことがあるでしょうか。言葉で説明するのじゃなく、野球をする姿から、みんながその楽しさを感じとってくれているんだもの。

そういえば先日、TBSのNews23で、上原のドキュメントを放送してくれました。短い時間ながらこれまでの経緯や今の思いが凝縮されたいいドキュメントでしたが、そのなかに、どんなに試合後時間が遅くなっても、自分で超音波治療器を古傷に当てて治療する上原の姿がありました。キレのいいストレートやスプリットが投げられる裏には、そういう地道な日々の積み重ねがあるのだなとあらためて感じました。今日も長い中断のあとの投球、さらには移動ときびしいですが、1年間投げ続けることを目標に、がんばってほしいです。