Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

コウジ・ウエハラはGreat Hugger:フィーチャー記事リンク集【追記:おめでとうMVP!】

試合の経過などについては、前のエントリをごらんください。昨日のALCS第5戦のあと、また、洪水のようにどどーっとフィーチャー記事が出ましたので、どれだけ報道量が多いか見ていただくためにかんたんにリンクを貼ってまとめておきます。なにしろすごいです。まずは画像系から

Be It Resolved: Koji Uehara Is a Great Hugger

昨日の試合終了後のハグに注目した記事。 “the tenderest televised hug in baseball history.”と評しています。なんでしょうね「テレビのスポーツ中継史上、もっとも情感あふれるハグ」とでも訳しましょうか。"hugger"っていう単語も最近よく見かけるようになってきました(笑)。じつは上原って、巨人にいたころからhugger だったんですよね。マルちゃんを初め、外国人選手とはよくハグしていたし、イチローさんにうしろから抱きついたりもしてたし。この記事でも、オルティスとのアヤシイ関係(笑)や、シーズン中からのハグにも注目しています。【WS前のインタビューで松井さんにうしろから抱きつくシーンも発見(笑)。ほんっとにハグ好きなんだからw】

Red Sox Teammates Have The Most Adorable Friendship In Baseball

そのオルティスとの関係にスポットライトをあてた記事。ついにbromance(ブロマンス)ということばが登場してしまいました(笑)。男の友情です、うん。"Just look how cute they are!"っていうのがおもしろいですよね。アメリカって「男は強く」みたいな建前が意外と強い文化(意外じゃないか)だと思うのですが、こういうからみを見て「かわいい!」っていう言葉が出てくるんだなあと。もうそれほどにアメリカ人の心をとろけさせている上原さんですよ(*^-^*)

Koji Uehara, tender hugger

これも上原のハグに注目した記事。ハグというのは、日本人にとってみれば輸入文化なんですけどね。でも上原の豊かな感情表現は、ハグの本場の(だと日本人が思っている)アメリカでも新鮮に受けとめられています。

その大きな要因のひとつがメジャーリーグのさまざまな「不文律 unwritten rules」。とくに相手との対戦のなかで喜びを露わにしてはいけない、という不文律はいろいろあって、HRを打ったあとすぐに走り出さないで行方を追ったり、バットを放り投げてゆっくり走り出したり、ガッツポーズしたりということはすべてタブー。報復四球の対象になることも多々あります。これを破りまくっているのがドジャースのプイグで、先日、打球の行方をしばらく追ったあとあわてて走りだし、それでも三塁打、というのは笑いました。プイグはきらいという人も多いけど、わたしは見ていておもしろいと思います。自チームにいてほしいとは思わないんだけど(笑)。Puig is infuriating but interesting.腹が立つけどおもしろい、という存在。

まあ、そんなプイグの活躍もあったりして、感情を表すことへの賛否がこのところけっこう取り沙汰されているわけですが、それじゃあまったく無表情にプレーするのがいいのか? そんなのおもしろくもない。上原を見てみ、というのがこの記事。

ツイッターなどでも多くの人がつぶやいているのが、「いつも楽しそう」「自分の仕事をあんなに愛している人はいない」「マウンドではマシンみたいだけど、試合が終わると子どもみたい」ということ。対戦相手への不敬ではなく、すなおな喜びと野球愛、勝つことのうれしさがあふれているから、文化を越えて人の胸を打つのでしょう。

In thrilling and crucial Game 5 victory, Red Sox get a high-five from Koji Uehara

(緊迫の第5戦。レッドソックスはウエハラのハイファイブ締め)

こちらはふつうに(?)第5戦の分析。

これまでにもパペルボンや、オークランドエカーズリーなど、頼れるクローザーはいろいろいたが2013年のウエハラのようなのは見たことがない、として第5戦の戦評を記すとともに、シーズンのWHIP:0.57――50イニング以上登板した投手のなかではメジャー史上もっとも低い、つまり最高の数値――などを紹介しています。

It's a dazzling, frazzling ALCS

こちらはFOXスポーツ、ケン・ローゼンタールによる戦評。ALCSここまでの5戦中、4戦が1点差ゲームなんですね。ナポリのコメントに実感がこもっています。

「体はきついよ。家に帰るとバタンキューだ。そんなふうになったことないのに」

あのでかくて頑健そうなナポリにして、疲労困憊なんですね。ペドロイアはわらかしてくれます。

「だから頭がうすくなっちゃうのかも。すごいストレスだよ。なんとかしようとして、日々必死に戦ってる」

もちろん上原も。

「とにかく疲れました。あんまり疲れて、振り返る気にもならない」

(“I just felt exhausted,” Uehara said through his interpreter. “I’m too tired to even look back.”)

あ、これフィーチャー記事じゃなかったか。でもコメントがおもしろかったのでいいですね。

……と、ここまでで時間切れになってしまったのでいったん中断。まだ後半がありますので、追記としてアップするか、別エントリとしてあげるかわかりませんが、また追加したいと思います。

【追記】

すみません。本格的なエントリはあげられないので、とりいそぎ。

第6戦、またしてもBOSに劇的な逆転グランドスラムが飛び出して、3点リードで9回へ。そして上原が11球すべてストライクといういつもどおりの――ふだんなら見ないようなプレーがたくさん飛び出したこの試合で、ほんとうにいつもどおりの落ちついたピッチングでアヴィラを三振、インファンテはバントヒットねらいの投ゴロ(やめてよ~、脚を痛めないかとひやひやする)、ジャクソンには安打をゆるしたものの、イグレシアスくんを伝家の宝刀で空振り三振に。このポストシーズン三度目の三振による胴上げ投手。

そして、シリーズMVPを獲得しました!。

おめでとうございます! ☆\(^o^)/☆

2002年の日シリで初戦、13奪三振で勝利したもののシリーズMVPは二岡にゆずり、2006年WBCでも韓国戦という分水嶺の戦いに勝利しながらMVPは松坂にゆずり……それはみんな今年のためだったんだね?……って、昔のことをぐだぐだ言っちゃあいけません。前を見ないと。

去年のスクータロさんもそうだったけど、ケガをしたり、悔しい思いをたくさんしたり、いつの間にか気がついたら38歳で、野球選手としてはベテランと言われる歳になってからさらなる進化をとげ、こうしてケガなくすばらしいシーズンを過ごしていることに、胸がいっぱいになります。

でもここで終わりじゃありません。カージナルスは百戦錬磨だし、似たもの同士だし、ALCS以上の激しい戦いになるでしょう。正直、どっちが勝ってもぜんぜんふしぎじゃないと思います。

なので、とにかく最後までケガなく、自分の納得のいくピッチングを貫けますように! WSで生き生きと躍動する上原さんを最後まで応援したいと思います。(今日の試合では、8回まではタイガースを応援しちゃったけどw)