マニー・マチャド、右膝も手術へ
うがー。ついさきほど(現地8/22)マニー・マチャドが右膝の手術を受けるという報道が……(T_T) チームからの正式発表は明日行われるようですが、どうやら間違いはないもよう。
昨年痛めた左ではなく右膝をひねった今回のケガ。
靱帯の断裂などはなかったようですが、本人が期待するほどすばやく回復してはおらず、最短15日での復帰は無理な状況でした。
それでも痛みと炎症をとって、ある程度まわりの筋肉を鍛えたらポストシーズンには間に合ってくれるのではないかと期待していたのですが。
くわしいことは明日正式発表があってから追記しますが、現時点ではつぎのように想像しています。
・マチャドは、マイナー時代の2011年にも、走塁中に左膝をひねってしばらくDL入りしている。そのときは順調に回復して、翌年にメジャー昇格を果たし、大活躍したが、さらにその翌年2013年に同じ左膝の膝蓋大腿靱帯を断裂している。
・したがって今回も、たとえ一時的に回復して試合に出たとしても、つねにケガの不安がつきまとうのは否定できない。そのために思い切ったプレーができなくなるのはつらい。
・また、前回のように再発した場合、さらに大きな靱帯を痛める可能性もある。
・昨年手術したのは10月中旬。それで今年の5月半ばには復帰を果たした。今手術すればそれより2か月は早いから、開幕に間に合う可能性は大。
もうひとつ、こんな報道もありました。
Upside on Machado surgery: Small abnormality found in left knee also exists in right. That will be fixed during surgery.— Tim Brown (@TBrownYahoo) 2014, 8月 22
(左膝に見られたのと同じちょっとした異常も、今回の手術で治療する予定。)
だから、もし手術を受けるのであれば、その決定は全面的に支持したいです。
でもそれはそれとして、8月下旬に地区で9ゲーム差の首位を走っているというこの歴史的なシーズンに、マット・ウィーターズもマニー・マチャドも手術でシーズン終了というのはとても残念。
思えば2012年、15年ぶりにプレーオフ進出を果たしたときにも、ニック・マーケイキスが9月のNYY戦でサバシアから死球を受け、親指を骨折。けっきょく最後まで復帰できませんでした。
その代わりにマイナー契約から這い上がってきたネイト・マクラウスがトップバッターに定着してすばらしい活躍をしたのも記憶に新しいところ。だからその部分はとても喜ばしかったけれど、弱い時代のオリオールズをずっと支えてきたマーケイキスが最後にプレーできなかった悲しみは残っています。試合中に骨折が判明したマーケイキスをなぐさめるバック・ショウォルターの画像を。一瞬のことだったのだけど、当時めちゃめちゃぐっときたシーンでした。
今年はそのマーケイキスは好調。なんとか9月10月に喜びを味わってほしい。
マチャドとウィーターズの分はまたバトンをひきついでいくしかありません。それもチームとしてひとつのモチベーションにはなるんじゃないでしょうか。そして、どうかもうこれ以上けが人が出ませんように!!(祈)
◎ホワイトソックス戦はスイープ
JJハーディー、ネルソン・クルーズのHRなどでクリス・セールから3点をもぎとり、さらにマーケイキスの11号2ランなどでだめおし。
バド・ノリスが7回2失点の好投で11勝め。
クリス・ティルマンが8回3安打1失点とエースのピッチング。打つ方ではジョーンズ、ヤング、デイヴィスのタイムリー、ニック・ハンドレーの4号ソロで5点。
チェンが初回に2ランを打たれて先制されるも、その後は安定したピッチング。オリオールズは4回にスティーブ・ピアスの13号ソロ、ネルソン・クルーズの33号2ランで一気に逆転。その後アダム・ジョーンズにも24号ソロが飛び出します。
チェンは7回1/3、3失点で13勝目。おみごと。ランナーを残して降りたチェンのあとをひきついで、アブレイユとガルシアという強打者ふたりを三振にとったダレン・オデイのスライダーもみごとでした。
チェンのピッチングのハイライトにリンクをはっておきます。
うれしそうな試合後のチェンも。(「ウィーターズがいないので、キャッチャーとミーティングを重ねて、自分でもよく意見を言うようになった」というチェンに、インタビュアーのゲーリー・ソーンが「通訳を交えて?」と突っ込むと、もうチェンは通訳なしで「ええまあ、アハハ」みたいになったのでした。そんな一場面。)
Wei-Yin Chen sure is happy to get his career-high 13th win! #IBackTheBirds http://t.co/xNSCndpDDP— Orioles on MASN (@masnOrioles) 2014, 8月 21
このシリーズでよかったのは、後半戦スランプに陥っていたネルソン・クルーズとスティーブ・ピアスが覚醒したこと。なんとかこのまま10月までお願いします。クリス・デイヴィスも二塁打がよく出るようになってきました。これがきっかけになるといいのですが。(何回目だw)
◎カブス戦初戦は、ジェイク・アリエッタに抑えられる
ケヴィン・ゴーズマンがバルブエナ、バエスのHRなどで5回3失点。こちらの得点はクルーズの34号ソロのみ。やっぱりクルーズ、ホットになってきた?
アリエッタはこれで7勝4敗、ERA2.53。昨年、フェルドマンとのトレードが成立したとき、わたしはこんなふうに書きました。
「アリエッタは、いわずとしれた未完の大器。2009年にはBAのプロスペクト60何番だかにリストアップされたこともあり、昨年は開幕投手でした。90マイル中盤から後半のファストボール、大きなカーブなどスタッフはすばらしいのですが、2人のアリエッタが試合ごとに、あるいはイニングごとに交代するのが悩みの種で、どうしても克服できませんでした。いわゆる”Change of Scenery”というものが、たとえばクリス・デイヴィスに効いたように、力を持っているとしたら、アリエッタほどそれを必要としている選手はいないでしょう。がんばって、持てる才能を開花させてほしいです。」
いや~、まさに”Change of Scenery”。こんなに効き目があるとは(^^;; しかもアリエッタといっしょにトレードしたペドロ・ストロープにも抑えられてるし(^^;; 心優しきオリオールズよ、どうか和田さんにも0封なんてことのないように……なんて書くとほんとうにそうなりそうだ。くわばらくわばら。スイープされたりしないでいただきたいものです。
9ゲーム差(ていうか、今日はNYYが勝ったので8ゲーム差)とはいえ、あとひと月以上。何度もいいますが、先を見たら長すぎるんです。
つねにどんなことでも起こりうるのがこの世界。これ以上ケガ人が出ないことを祈りつつ、あとはほんとうに目の前の一試合ずつを戦っていくしかありません。
アダム・ジョーンズの得意のせりふどおり、Stay Hungry. これですね。Go, O’s!
あ、あと、アダム・ジョーンズ、日米野球にくるんですね! こちらはまだまだ先の話ですが、11月までにいろいろがんばるモチベーションができました。東京の3試合にはぜんぶ行こうと思っています♡(今オフィシャルサイトの記事を読んだら、オリオールズでのプレーが何よりも大切だからまだ行くか行かないかわからないけど、選ばれたのは光栄、みたいな話をしてました。そりゃそうだよね(^_^;;)