Koji's Classroom II

ボルチモア・オリオールズと上原浩治投手の応援ブログ。スポナビ+から引っ越してきました。

上原、カブスへ(時系列編)

 1週間ほど前から報道が出ていた上原のカブス入りが正式決定しました。

 

いや~、よかったよかった。年内に決まったのもよかったし、上原本人の望む「勝てるチーム」から求められたのも喜ばしいかぎり。あと、ナ・リーグも一度は体験してほしいなと思っていたので、それも地味にうれしかったりします。

 

最初の動きがあったのは12月6日でした。レッドソックスがトラビス・ショー他3名とのトレードでブルワーズからリリーバーのタイラー・ソーンバーグを獲得。BOSトップのデイブ・ドンブロウスキー氏が「上原にもオファーしていたが、再契約の道は閉ざされた」とコメントしたのです。シーズン終了時から、再契約の可能性は薄いと言われていましたが、このトレードで完全になくなりました。

 このコメントが流れた直後からツイッターにはボストンファンの「サンキューコウジ」のツイートが数多く流れはじめます。

 (コウジ・ウエハラが2017年のレッドソックスに戻ってこないなんて、さみしい。2013年のことと、あのスプリットは忘れないよ、コウジ)

 

@TeamUehara ありがとう、麹レッドソックスネーションはあなたを恋しくします。🙏🏻🇯🇵 It's done My Good bye to Koji @JRSox305 @ChelseaAdlerr @boston_girl79 @NvBoSox 😥 Above ⬆️— Mark (@Mark_15__) 2016年12月6日

 

うう、「麹」が泣かせるよ(:_;)

 

で、いくつかの報道によると、カブスはこの直後に上原へのオファーを出したとのこと。

そして合意の報道が最初に流れたのは12月9日、ニッカンが報じました。確認してないけど他より早くて、特ダネっぽかったです。

 このニッカンの記事がすぐ米国メディアの記者たちによってツイートされていきます。一番早かったのはたぶんボストン番のイヴァン・ドレリッチ記者。

 Source says Koji Uehara indeed on the brink of signing with the Cubs, although deal may not be final. Reported here: https://t.co/PUIdseiGeT

ニッカンの記事をそのまま貼って、あとはグーグル翻訳におまかせ(笑)。すごい時代だ。現地の記事もだいぶ探したのですが、9日は英語の記事でもソースはだいたいニッカンでした。

こうしてやきもき(&わくわく)しているわたしを尻目に(いや、関係ないだろ)、ご本人はこんな余裕のツイートを。

 いただきまぁす (o^^o) pic.twitter.com/mA439nxT7D

 これを見たときに、あっ、カブス入りはほんとなんだなと思いました(笑)。

 このあと週明け12日(月)までのどこかで、14日に放送の「伊集院光とらじおと」の対談を収録。12日に渡米。2日間フィジカルを受けて、14日に契約。15日に帰国という流れだったようです。とんぼ帰りですね。 

カブスとの契約内容は、1年600万ドル。オプションはなし。ほかにジョン・ヘイマン記者によれば日米間のビジネスクラス往復旅券が8枚。なぜ8枚なんだ。伊集院さんとの対談では代理人に「ホテルの部屋が浴槽つきかどうかチェックしてもらう」と言っていたので、そこも抜かりないでしょう。ただフェンウェイにひとつだけあったというウォッシュレットつきのトイレはどうでしょうねえ。リグレーフィールドにはどう考えてもなさそう。いっそトイレ改装もお願いしちゃいますか。

 ポストシーズンアンドルー・ミラーを初めとするリリーバーたちが大活躍したせいもあるのか、活況を呈している今オフのリリーバー市場。チャップマン(5年8600万ドル)、ケンリー・ジャンセン(5年8000万ドル)といったトップクローザーだけでなく、ミドルリリーバーも軒並みいい契約をゲットしています。今日は田澤がマーリンズと2年1200万ドルで契約しました。つぎの4月で42歳になる上原は、さすがに複数年はきびしいけど、600万ドルならふつうかむしろ若干安めに見えてくる。実際、もっと高額のオファーもあったとか。そのなかでカブスを選んだのは、ラジオでも言っていたように「先が長いわけじゃないんで、優勝をねらえるチームに行きたい」という、あくなき勝利への意欲と同時に、カブスのフロントからビデオレターをもらったからだと帰国時のインタビューで語っています。うわあ、どんなビデオだったんだろう。見たい! しかしカブスもやりますね。ワールドチャンピオンになったばかりなんだから黙っていても人が集まりそうだし、上から目線になってもぜんぜん不思議じゃないタイミングなのに、FAの選手にビデオレターを送って熱意をアピールするなんて。こりゃあ来年もきっと手ごわいチームであり続けるに違いありません。

 さて、これで安心して年が越せるわけですが、強いチームに入ったということはそれだけ競争も激しいということ。本人もラジオで語っていましたが「まずはメンバーとのたたかいが始まる」わけです。メジャー契約なのでスプリングトレーニングで結果を残さないと残れない、というわけではありませんが、オリオールズ時代のチームメートだったジェイク・アリエッタとペドロ・ストロープを除いてはほぼお初のチームに移籍するのですから、スプリングトレーニングはかなり大切なものになりそう。そう考えるとWBCはタイミング的にちょっと難しいような気がしますね。万が一出場するとなれば、もちろん全力で応援しますけど。

 最近まったく更新してなかったくせに、またまとめ書きしようとしていますが、つぎは契約に対する反応の記事をいくつかご紹介します。

(関連記事に、上原がレンジャーズに移籍したときと、レッドソックス入りが決まったときの記事をリンクしておきます。レンジャーズ移籍が決まった日に、ザック・ブリトンヤンキースタジアムで先発して初回9失点……(笑)なつかしい、いやなつかしくはないけど、感慨深い。時は流れるし、人は変われるし、チームも変われるんだ。ほんとにね。)